Megumi Sano

演奏会批評から・・・

…これこそ、リズムの力から打ち上がる、花火である…。
<ウェストフェーリッシェ・ルンドシャウ紙>

…彼女のデリケートな打鍵と、対位法の明晰さ、ここに、偉大なるモーツァルト奏者あり…。
<ナサウィッシェ・ノイエ・プレッセ紙>

…後期ロマン派のロシア音楽においての彼女の腕前が、哀愁と憂い漂うメロディー、力強く完璧なテクニックの、リズミカルなパッセージと共に、趣味の良さ、勘の良さを証明していた…。
<ケルナー・シュタット・アンツァイガー紙>

垢抜けしていて自分が言いたいことをいっぱい持っているピアニスト…次になんと誰でもよく弾くシューベルトの楽興の時が、また、この作品がこんなに深い喜びに満ちた、素敵な曲だったかと、何度も首をかしげたくなる見事な「語りかけ」に満ちていて唖然とする名演。… <ムジカ・ノーヴァ誌>

…完璧なテクニックと真珠のように輝くパッセージ、ファンタジーにあふれる音楽性、ほとばしるような速いパッセージと夢見るようで親密なアンダンテ、彼女は聴衆を完全に魅了してしまった。… 
<ケルナー・シュタット・アンツァイガー紙>

…輝かしいテクニックも然る事ながら、それ以上にこの曲を魅了していたのは、この女流ピアニストの上品な音楽性である。また、音の魔術師ショパンを、彼女の際立った音色の世界が、見事にこなしていた…。
<ケルナー・ルンドシャウ紙>

バガテルにおいても大家…佐野恵の場合、完成したテクニックは、情緒あふれる、繊細な演奏の背景でしかない…バガテル(小さな物)から、6つの小さな名品に仕立て上げていた。…
<ケルナー・シュタット・アンツァイガー紙>

…佐野恵は、高水準の、ピアノの叙情詩人。“版画”の、「塔」や、 「グラナダの夕べ」における、音色の香りや、“森の情景”における、音の花環 と、ハーモニーの変化など、全てが、上品かつ、魅惑する効果を出していた。 特に、ブラームスでは、内向的かつ沈思した間奏曲を、深い親密感と、強い感受性 の意味を持って、聞き入った。それに留まることなく、ドラマティックな カプリチォも、十分に聴く事が出来た。…
<ケルナー・ルンドシャウ紙>

生気あふれる演奏と卓越したピアニズム…
<バーディッシェ・ノイエステ・ナッハリヒテン紙>

音楽的な親近感が聴衆を感動させるのである…佐野恵が弾くこのソナタやそれに 続く作品、ダヴィッド同盟舞曲に、ただ魅了されるばかりである。
<バーディッシェ・ノイエステ・ナッハリヒテン紙>

…全てが大きな目的の下に置かれ、それに一直線に、そして当然のごとく舵を向けるかのような佐野恵の演奏は、まるでこのソナタがいともたやすい物の様である。
<バーディッシェス・タークブラット紙>

佐野恵は、このケーニッヒベルグ出身の作曲家を虚栄無く強いものに仕上げて― その作品を、誇張せずに、綿密なフレージングで内面的な本質を把握して目的を果たしている。
<フォノフォールム誌 CD アドルフ・イェンゼンについて>

・・・マズルカ op. 15 No. 2 での、ギターで和音を弾くように鋭く裂いて、柔らかく反響させるところなど、腕利きの彼女が熟考とファンタジーで作品に取り組んでいることがわかる。
<ベルリン新聞紙 CD アナトール・リャードフについて>

目を閉じて聴いていると: 今弾いているのはモーツァルト? もちろん、そうではない。 しかし、佐野恵が弾いているように、1788年4月7日ウィーンのブルク劇場で彼が弾いたのではないだろうか、ウィルヘルム・ケンプのベートーヴェン的なカデンツを除いて。 感じのいい、華奢で小さい彼女は、上腕から操縦された指の動きで、精彩を放ち、彼女の繊細な 音楽性で、聴衆が感激するモーツァルトを聴かせた。 非常に繊細なピアノの部分と、彼女の体からは、想像できない正にベートーヴェン的な威力的響き、独奏のクライマックスは、カデンツにあった。・・・
<バーディッシェ・ノイエステ・ナッハリヒテン紙, モーツァルト ピアノ協奏曲 ハ短調 KV491>


続いて、北欧の民族音楽を想定させるエドワード・グリークのピアノ協奏曲。ここに、有名な 日本人のピアニスト佐野恵がソリストとして獲得された。第1楽章では、的を得たコントラストと、立体的な構成、カデンツでは多様な響きの美しさで演奏。彼女のオーケストラとの良い掛け合いが、Adagioでの心温まる感触、そして著しく動く部分でも生かされていた。技巧的な終楽章での微妙なダイナミックの陰影をつけた演奏も有利だった。聴衆の感激した喝采にグリークの叙情小曲集からのアンコールで答えた。
<バーディッシェ・ノイエステ・ナッハリヒテン紙>